画角を靴で語る
最近スーツを着る機会が多いです。スーツ自体は身が引き締まる思いがするので嫌いではないです。しかしスーツを着るときはどうしても先が尖ったようなスーツに合った靴を履かなくてはなりません。僕がそういう靴を履くと足が無理をしているのかよく靴擦れを起こします。そして足が痛くなると普段履いている靴を思い出します。
近所のリサイクルショップで980円で買った靴。冬は暖かく、春や秋は底の厚さによりバイク用ブーツとしても使え、そこそこかっこいいため履ける時はこればっかり履いています。まさに履き慣れた靴。
一日をスーツで過ごし、家でこの靴を履くとほっとします。別に室内で履くわけでは無いですが。
カメラの話にします。無理矢理ですが。
写真家の内田ユキオさんは50ミリレンズが彼にとっての履き慣れた運動靴のようなものだと言っています。その考えはズームレンズばかり使っていた僕にはわかりませんでした。でも今ならなんとなく分かる気がします。
僕にとっての焦点距離は28ミリ=なんでも写る。でも寄らなきゃいけなくて気を使う。靴でいうところの履くのに躊躇いを感じるローファー。
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いいのだけれども、僕にはちと窮屈。画角が広いことを窮屈とはこれ如何に。
35ミリ=視界がそのまま写真になる感じ。なんでも写るがそれ故に何を伝えたいかわからなくなるので取り回しにちょっと気を遣う。靴で言えばとりあえずどこでも行けるけれど汚れに気を遣う高級なスニーカー、僕にとってのエアジョーダン。
35ミリはいいですね。なんでも撮れるこれを持って散歩をすればホッとする。でも満足する写真を撮ることが難しい。使いこなしたいなぁ。
50ミリ=少なくとも自分の思い描くスナップができる。でも他の人からすれば面白みにかけることがある。靴的には例の靴。たぶん他の人からすればなんでいつもあの靴なの?って感じ。
エルマーはほんとに優しいですね。本気で惚れたレンズです。80歳くらいのおばあちゃんだけれど。思わず拭きたくなりますが拭き傷怖いので丁寧に接してます。
90ミリ=ポートレートに最適。写す場所を選びますが素晴らしい画角だと思います。靴で言えばスパイク。高校時代陸上部でした。
というわけで焦点距離を靴で例えるという暴挙を起こしました。レンズには申し訳ないです。
でもカメラをあまり知らないorズームレンズしか使ったことがない人はあまり画角のことを考えたことがないのでは?と思ったので拙い説明ですが文章におこしてみました。
少なくとも僕は考えたことがなかったです。
ズームレンズ。18~135mm。ミリではなくあえてmm。無敵。でかい。
でも考えてみたら僕はこのズームレンズでいつも無意識的にフルサイズ換算50mmばかり使っていて、50mmが好きだと知りました。みなさんもズームレンズでよく使う画角があればその焦点距離の単焦点レンズを買ってみると幸せになれるかもです。
さあ単焦点レンズを買ってレンズの沼に入るのだ。ズミクロンが欲しい。35ミリが欲しい。コンデジも欲しい。
FUJIFILM デジタルカメラ X100S 1630万画素 F FX-X100S
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いやいや35ミリでしょ?僕は50ミリが好きなので間に合ってますよ!
ぎゃー!テレコンがあった!!!!